日々彩々 Ⅱ
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屋根瓦葺き替え終えた正倉院を見学 

約100年ぶりに行われている正倉院(正倉)の大修理
屋根の葺き替えが終わって、2月7日から11日まで5回目
最後の一般公開が行われています。

今回、当選通知が来たので7日に見学に行ってきました。
1現場見学葉書


正倉院、正倉大修理現場は、しっかりと鉄骨で覆われていました。
2正倉院現場見学s


入り口近くでは、正倉院グッズ等の、小さな売り場が設けられ
記念スタンプが押せるスペースなどもありました。


正倉院(正倉)について・・・
正倉は、平成9年に国宝に指定、翌年は「古都奈良の文化財」の一部
として世界遺産に登録されました。正倉とは、主要な物品を納める倉
の事で、正倉院とは正倉の立ち並ぶ一画の事。
3正倉院

檜による寄棟造で、三部屋に仕切られ、北から北倉・中倉・南倉とある。
(正倉院宝物は、同じ敷地内にある近代的な西宝庫・東宝庫にあります)

覆いの中に入ると、もう、すぐそこに正倉院正倉の校倉作りが・・・
柱の下礎石の周りには下(地面)はコンクリートになっていたのですね・・・
3-2柱


三角になった校木(あぜき)を井桁に組み上げられた校倉がまじかで見られると言う事がすごいです。
校木の一つの角は、木の中心部分なのですね・・・
4校倉作り

高床式校倉造り・・・小学校で習った時は確か、高い床であって校木(あぜぎ)の
隙間が湿度などの変化や虫害などから、内部の状態を保っていると教わりましたが、葺き替え前の
屋根には約5万5400枚の瓦があって重量は約196トンにも・・・

今回葺き替えで瓦の総数は約3万4600枚に減少し、約193トンになったそうです。
重い屋根の荷重がかかる校木が伸縮する余地はなく、この説は現在は否定されているそうです。

建築当初は高かった、木材の持つ断熱性と調湿性が、倉の優れた収蔵機構をつくりあげたと
思われますが、長い年月の間に失われていったのでしょうか・・・


しかしながら、外部からの温度変化や湿度変化が、急激に入らず徐々に内部に伝わっていく
という構造がすばらしいのです。
正倉の中の小さい唐櫃(からびつ)の二重箱にゆっくりとした湿度変化が納められていた宝物
を守られてきたからです。


写真の右下に、突きだした根太の鼻先天場・・・
昔は、板を渡してそれぞれの倉(北倉・中倉・南倉)を移動したそうです。
左は、校倉ですが、右に見えている中倉で柱と柱の間に厚板を落とし込んだ(板倉造り)です。
4-2校倉作り



鍵(海老錠)の部分をよく見ると、縄が特殊な結び方で縛られ、竹の皮も
使われているような感じで、天皇の許可(勅許)が無ければ開けられない
勅封倉(ちょくふうそう)です。(クリックで拡大)
7海老錠

このような厳重な開扉の鍵が、宝物を長きに渡って管理を出来たのでしょうか
(クリックで拡大)
5正倉院s    6扉s


正倉の内部・・・三倉とも二階に登る階段があり、各階段は北側からから南へ登るようになっています。
(クリックで拡大)
8正倉院の内部s   9正倉院の内部s
        
各階とも、北・西・南の三壁面に頑丈な作りのガラス張の陳列ケースが見られます、明治十年代に
伊東博文がドイツから輸入したガラスだとか。



そして、3階の展示場へ・・・
正倉の模型や、下された天平時代からの瓦などが展示されて今までの屋根瓦のふき替え写真などが
ありました。
14正倉模型s


瓦の展示いろいろ・・・
17瓦展示s

天平時代の瓦・・・3.9kgでかなり重たかったです。
(クリックで拡大)
15天平瓦    16瓦s

      
ふき替え写真(クリックで拡大)
正倉院1   正倉院2

正倉院3   正倉院4

正倉院5   正倉院6

正倉院7   正倉院8

正倉院9   正倉院10

正倉院11   正倉院12

正倉院13

  
      今回の屋根瓦の年代別の図(クリックで拡大)
        18屋根瓦の図

屋根工法のは、古代瓦はこれまで通り「南蛮漆喰」と呼ばれる土葺きで、そして新たに作った瓦は
土ではなく銅くぎで留める空葺きをしたそうです。

奈良時代の瓦・・・
平瓦が738枚、丸瓦で105本残っていたそうです、その内・・平瓦259枚と丸瓦は20本が再用されました。

展示場から、葺き替え工事が終わった屋根を見学に・・・
正倉の屋根の北東と北西(クリックで拡大)
北東角                            北西角
21北東s   22北西s

南西の角と瓦の説明
24南西s    23南西s

南東の角と瓦の説明
26南東s   25南東s

気になる天平の瓦は南西と南東の角近くに置かれていました。

垂れ下がっていた軒先も水平に・・・
ゆがみんでいた屋根も解消されたようです。
11月頃には、また一般公開が再開されるそうです。

最後に、記念スタンプを押して見学を終えました。
10正倉院スタンプs


参照したもの
正倉院紀要(第23号)
「木造建築を見直す」(岩波新書)


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Comment

こんばんは!
正倉院、行ってこられたのですねvv
私は、朝からランで通りかかって
いいなぁ、と思いながら素通りでした。
2014.02.09 21:16 | URL | 23 #XT7jXHxc [edit]
23さん    今晩は!


見学の葉書・・今回やっとでした!
今度は、11月頃の公開ですね。

時間は決まってましたが・・早く着きましたが
すぐに見学する事が出来ました。
2014.02.09 21:30 | URL | emirin #- [edit]
ワタクシも行きました!
第4回公開に続けて、今回の第5回公開も見学に行きました。

今回の公開ではサプライズがあります。
屋根から外された天平時代など各時代の瓦を実際に触ったり、持つことができるコーナーが設けられていること。
ワタクシ、天平時代の瓦を慈しむように触り、持ち続けていましたよ。
余りのコーフンに、瓦を手にした写真も自分で撮りました!

手に持って触るれるのは、今回に限って特別に許可されたのだそうです。
粋な計らいですね。
担当者の説明もとても丁寧で親切した。

高い足場からの外の風景も今後は見られないと思って、写真を撮りまくりでした。(笑)
2014.02.09 22:59 | URL | なむさいじょう #ooZtpPpw [edit]
おはようございます!

わぁ、行きたかった!
何度も落選しているし、今回は時期的にも無理かなあとハナからあきらめていましたが、応募すればよかったと後悔しきりです。こんなのを見せられると残念すぎ。

折しも、なむさいじょうさんが、コーフンまじりにすばらしさを語られますので、機会を逸したことの大きさを感じるのでありました。
2014.02.10 07:49 | URL | かぎろひ #QyAQ.u3g [edit]
おはようございます。

自分が行ったのは昨年の3月15日でした。

この日も指定時間の30分以上前に入場させてくれました。

見学時間も約1時間と言われましたが、相当オーバーしました。

その時の記事→http://tenichi.blog.jp/archives/25643676.html

瓦がほとんど載っていない状態でしたが、鬼瓦は仮の状態で見られたし、

時代毎の瓦も展示で見ました。

正倉の中に入れたらもっと良かったんですが。

次は薬師寺東塔の工事現場を再度見たいですね。
2014.02.10 08:38 | URL | Tenichi #avDw18Fk [edit]
なむさいじょう さん     おはようございます!

おぉ~行かれましたか・・興奮しましたよね!
もう、すごかった・・・私にとっては唐招提寺以来の興奮でした。

あまりにも、書く事が多すぎて・・・困って・・ハショリました。
(そんなに詳しくないですから・・)

>手に持って触るれるのは、今回に限って特別に許可されたのだそうです。
そうだったのですか、良かったです!
瓦・・だっこしましたよ・・落とさないように(笑)

写真も、いっぱい撮りましたよ・・・
長いので一緒に載せられないので、後で載せたいと思っております。
2014.02.10 08:47 | URL | emirin #- [edit]
かぎろひさん    おはようございます!

5回までは、私も何度となく・・・帰って来た葉書ばかりでした

今回・・・忘れた頃に突然届きました。
やっと、やっと入れたという気持ちで見に行きました。

免許証などを見せるなんて驚きました。
(持っていたので良かったですが・・・)

今度は、11月頃の公開を期待!
2014.02.10 08:54 | URL | emirin #- [edit]
Tenichiさん      お早うございます!


やっと見る事ができました・・・
行ったりきたりで長く見てましたよ。
正倉の中・・
直に見る事ができれば良かったですね。

次は薬師寺東塔・・・
見られるように・・頑張ります!
2014.02.10 08:58 | URL | emirin #- [edit]
正倉の構造が間近に見られてよかったですね。
現代の木材建築と大きく違うところなど有りましたでしょうか?
校木を単純に井桁に組んでいるなどよくわかりますね。
斑鳩の法起寺の塔なども単純な井桁組の部分もありますね。
なにか通じる当時の力学があったのでしょうか?
また詳しいお話を隊長交えレクチャー願います。
変わりにかぎろひ女史が巻向遺跡についてレクチャーを施しますので。
2014.02.10 11:48 | URL | 白雪 #- [edit]
白雪さん     こんにちは!

何度か、トライして見学が出来ました。
現代の木材建築・・・なんて解かりませんが・・・
身近で見られる先人の知恵と工夫が感動で・・・
この現在まで持ってこれた事・・・
また、未来へ託す工夫も見られた事でしょうか・・・

難しい事は解かりませんが・・・
ただただ、人が作り出す物は最高だと思いました。
2014.02.10 14:47 | URL | emirin #- [edit]
>柱の下、礎石の周りにはコンクリート

嘘書いちゃだめですよ。
石の上に柱をのせているのです。
コンクリではありません。
2014.02.12 09:37 | URL | #- [edit]
いろいろと、すみません!

>柱の下、礎石の周りにはコンクリート

>嘘書いちゃだめですよ。
>石の上に柱をのせているのです。
>コンクリではありません。

地面はコンクリートでした、修正しました。
有難うございました。
2014.02.12 10:16 | URL | emirin #- [edit]

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