第10回「てくてく会」・・大仏鉄道遺構巡り!



大仏鉄道・・・
現在の関西本線の前身「関西鉄道(かんせいてつどう)株」の一つ
大仏鉄道が「加茂駅」から「大仏駅」今のJR奈良駅北1.1Kmに仮設的に作った駅を結ぶ
8.8Kmと次の年に開通した「奈良駅」までの通称だそうです。

今回は、その廃線跡の遺構を巡りながらのコースでした。
4月29日、暑いほどの良いお天気で出発!

JR奈良駅からJR加茂駅へ・・
東口広場にある動輪モニュメントを見に行きました。
平成19年10月に、8620型蒸気機関車の動輪一対と鉄道記念碑が設置されたそうです!
加茂駅動輪モニュメント

この日は、午後から「かも野外音楽フェスタ2012」が行われ、吹奏楽やにぎやかに
ダンスパフォーマンスの練習をされていました。

次は、西口に廻ってすこし南に(木津方面)歩くと、線路沿いにレンガで作られた
「ランプ小屋」が見えてきます、明治30年(1897)10月に完成した加茂駅開業当時からの建物・・

オランダ積みの赤レンガ造りで切妻屋根の倉庫としては珍しく、機関車の前照灯や
客室の照明用に使用されていたランプの石油類の給油、保管に使用されていたそうです。
ランプの小屋


そこから、少し歩く・・・踏切を渡り南へ・・・線路沿いに歩いて行くと・・・
「C57 56」の蒸気機関車が置いてあります。
この機関車・・大仏線の軌道跡を通って昭和47年に、この場所に!
愛称は「走る貴婦人」と呼ばれていました。
C57


この蒸気機関車は、関西本線、急行列車や特別列車をひいて走っていたそうです!
もしかしたら・・・私もきっと乗った事があったかも?
と、言うのは昭和42年・・小学校の卒業旅行は伊勢へ、二見ヶ浦など思い出があるのですが・・

あちこちの小学校6年生が、大勢で汽車に乗った卒業旅行でした・・・

私の学校は木津駅からの乗車で、汽車に連結された何両かの列車・・・
その時の汽車の思い出が今も強く心に残っています。

そしかしたら・・・違うかもしれませんが・・・その時はお許しを!
だれか、覚えてないかしら・・・汽車に乗った事!


線路に沿って歩く・・・加茂小学校を過ぎて踏切を渡る・・・
赤田川踏切


田圃や畑が続きます・・そして濃い赤紫の蓮華畑があちこちに・・
泉中学校を遠目に見ながらの田園風景に気持がいい!
青い空には、ヒバリが鳴いて・・・でも、この日は暑かった!
加茂町観音寺風景


田圃道の木陰を歩くと・・ちょっぴり涼しい感じ!
観音寺橋台へ




見えてくるのは、観音寺アパット(橋台)で側には併走してJR大和路線が通っている・・・

丁度、JR大和路線走ってくればよかったのだけど・・そうはいきませんね!
観音寺橋台

大仏線の工事とほぼ同時期に木津(片町方面)へと結ぶ線路が並行して進められていたそうです。


すぐ近くには、観音寺小橋台があるのですが、すぐ側をJR大和路線が・・
こちらは危険なので柵が設けられているそうなので、パスしました。


そこから中ノ平、道は二手に分かれ左に行く・・・
JR大和路線ともここで・・・
大仏線はこのあたりから南へ・・・

この時期、竹林を歩いていると、当たり前ですがタケノコが多く頭を出している!

殆どが、真っ黒な頭をだして・・時々コボッと空いた後が・・・
あきらかに折られたタケノコのあとが残っていた。
竹やぶ


この辺りは雑木林もある里山が広がっています・・・
小屋


山里風景



鹿背山アパット(橋台)左手山間には美加ノ原ゴルフ場が広がっています・・
ここはJTBが発行している本「鉄道廃線跡を歩くⅡ」の表紙にもなっている橋台です。
鹿背山橋台




(梶ヶ谷トンネル)
農道や水路を通すために築堤下部に設けられた隧道で、アーチ部分の煉瓦は
長手積み坑門はイギリス積みで、 当時の技術の高さが伺われ大仏鉄道の
代表的遺構の一つです。
梶ヶ谷隊道

梶ヶ谷隊道



梶ヶ谷隊道をくぐって向こうに出ると、突然茶色のアーチ状オブジェが出現!
休耕田に置いてあった・・どう見ても「ギロチン」のような形に??
ギロチン



帰ってから、少し調べて見ると・・・
この作品は、「木津川アート2010」に出展された中島和俊氏の作品
「鉄の彫刻」ギロチンのように見える作品でした。
「木津川アート出品作品ーギロチン」から


梶ヶ谷隊道を通って・・ギロチンを見ながら道は左へ回り込む!

竹藪を過ぎると、やがて車が走っている赤橋が見えてきた!
御影石と煉瓦を組み合わせて造られている、長短の赤煉瓦を交互に積むフランス式で
大仏鉄道の遺構の中でも最も代表的なもの、今も上を車道になって車が通過して行きます。
赤橋



赤橋沿いに歩いて行くとやがて竹林が続く・・・
タケノコが多く黒い芽を出して、かなり大きくなっているものもある・・・
竹林も歩いていると、視界が開けてきた・・・
鉄道跡が道になっているのですが、側まで宅地の工事がされ竹林が
無くなっていっていってます、木津駅の東の奥になる場所!
こんな場所まで、宅地造成地が来ているのでビックリでした。

加茂からおよそ2時間・・お昼頃になったので、木陰のある竹林の中でランチタイム!
側は、梅谷への道・・・車が多く通ります。
竹林でランチタイム

食べながら、タケノコばかりを眺めていました(笑)


ランチタイムも終わって歩き出す・・・老人ホーム木津芳梅園を過ぎて梅谷の信号へ
ここまで来たら、見覚えのある梅見台のバベルの塔・・正式名は「筍風給水塔」
出来た時から、バベルの塔擬きとずっと思っていた・・・(笑)

やっと、京都府から奈良県に入りました!
大仏鉄道は、黒髪山あたりまで・・登りに入ります・・・
梅谷口・・国道旧24号線と交わる交差点を、渡って道路沿いを右に下りて行く
コの字形に廻った溝に鹿川隊道があります。
鹿川隊道


農業用水路の目的で造られた隧道で、今も水路として使われていて
細いトンネルですが、とても美しい石組みで出来ていました。
上は軌道跡で現在は市道44号線が走っています。

廃墟になった奈良ドリームランドを右手に見ながら歩く・・・

黒髪山トンネル跡・・・
この辺りが最高点で大仏鉄道の難所だったそうです・・・

黒髪山は勾配がきつく、汽車が満員の際は乗客が降りてみんなで押したらしいです!


「大仏鉄道はそのルートを最短距離となる奈良山丘陵に設定していたため、加茂駅の標高が
40メートルであるのに対して、大仏駅は70メート ル、黒髪山では100メートルにもなりました。
その結果、大仏鉄道は最急40分 の1の勾配(100メートルで2.5メートル登る)が連続する
路線となり、明治時 代の小さな蒸気機関車にとって、その運転は相当な困難を極め
イギリス(ナ スミス・ウイルソン社)製の新鋭機関車をもってもけん引きギリギリで
石炭の消費量も多かったと言われています。」

木津川市ホームページより

明治41年大仏鉄道が廃止されたその後も残っていましたが
昭和39年の道路拡張に伴い、山を切り開きトンネルは取り壊されました。
そのトンネル入口にあった関西鉄道の社章は大阪の交通科学博物館に
保存されているそうです。


鴻池を過ぎてス右折、スーパーマーケットの側を通って住宅地
南に下って行くと春日野莊裏から一条通りへ・・
ここで、あの手焼きせんべい屋さんで、有名な「大仏鉄道せんべい」
畠山製菓(奈良市法蓮町973-6) TEL 0742-22-6531
大仏鉄道「手焼きせんべい」



この春日野莊から東へ少し行ったあたりが、大仏駅だったそうです
地図には、奈良警察署法蓮連絡所がある。


そして、やっと大仏駅跡を記念する公園「大佛鐵道記念公園」に到着!
「大佛鐵道記念公園」


機関車の動輪モニュメントと説明碑があり、モニュメントには・・

【関西鉄道大仏駅について】
明治28年、草津・名古屋間を全通した関西鉄道は、柘植(つげ)から大阪方面への進出を計り
2年後の30年11月に加茂まで開通した。ここから梅谷を経由して黒髪山トンネルを下り
31年4月、この地の北側法蓬の交番所の南あたりに大仏駅を設置した。この鉄道は市民
観光客にも親しまれ大仏詣での人たちもこの駅で下車し、一条通りを通って東大寺に
参拝していた。奈良駅にはその年の12月到達したが乗り入れが実現したのは翌32年5月
であった。その後線路が木津経由に変更となり明治40年8月までの約9年間で廃止された。
昭和39年頃まではトンネルも残っていたが、現在は取り壊されて当時の面影は今は見られない。

平成4年4月 奈良市(モニュメント横の碑文より)



そこから佐保川へ出て橋を渡り佐保川を見ると・・・佐保川鉄橋跡
下長慶橋の川底より平成19年(2007)大仏鉄道鉄橋跡の煉瓦橋脚の
基底部が発見されたそうです。
川底には、草が多くて・・あまりよく解りませんでした。
佐保川鉄橋跡


佐保川沿いに歩く・・もう、桜の季節は終わって、桜のトンネルは
美しい新緑の季節へと変わっていました。
佐保川



この日は、大変暑い日でしたが、とっても面白い場所が至る所にあって大仏鉄道遺構巡りを
楽しむ事が出来ました。

所々、写真の無い部分もありましたが、長い文面を読んで頂き有難うございました。


ブログを書くにあたっては、京都府の木津川市のホームページや
幻の鉄道「大仏鉄道物語」を参考にさせて頂きました。
「大仏鉄道物語」



大仏鉄道遺構巡り(自作地図です)
間違っている個所もありますので、参考程度に!
地図1  地図2   地図3

地図4   地図5   地図6

地図7   地図8   地図9





木津川市観光ガイド「幻の大仏鉄道遺構めぐり」より!
 地図も掲載されてます。

ダウンロード地図(PDF)歴史(とき)めく木津』

木津川市観光ガイドより「大仏鉄道」


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COMMENT 10

白雪  2012, 05. 02 [Wed] 18:18

暑い日の一日お疲れ様でした。

今日頃あちこちと痛みが出ていませんか?

そんなことありませんか出るならその日ですよね。

よく分かる説明で感心しきりです。

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emirin  2012, 05. 02 [Wed] 18:49

白雪さん     今晩は!


今日はちょっと涼しいですね!
足の指がくっくようになっておるので(左)
そこが、少し痛痒い感じでした!

歩く時や、山登りは先にシップやいろいろと
足腰にしておりますよ!
だから大丈夫でした。
有難うございます。


ちょっと・・
と言うより大分長くなりました・・すみませんm(__)m

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マングース  2012, 05. 02 [Wed] 20:29

こんばんは。

暑い中、かなりの距離を歩かれたようでお疲れさまでした。
竹林でのランチタイムは気持ちよさそうですね(^_-)
それにしても橋梁やトンネルなど、当時の構造物が
現在も使われているなんてすごいことですね!
壊したりせず後世に伝えていって欲しいものです^^

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PANDORA  2012, 05. 02 [Wed] 23:41

こんばんは!

 かなりの距離を歩かれましたね。

 この中で判るのは「梅見台のバベルの塔」
と「大仏鐡道記念公園」だけです。

 地図だけでどこまで行けるか判りませが、
詳しい方の引率があったのでしょうか?

 それにしても気持ち良さそうな「てくてく
会」でしたね!

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emirin  2012, 05. 03 [Thu] 08:34

マングースさん    お早うございます!

大仏鉄道跡は、橋台ぐらいしか残ってないそうです・・・
鉄道跡は道路になっていたり・・叢だったりで・・・

大仏鉄道遺構を残していこうと取り組んでいらしゃる
大仏鉄道研究会の方々がおられます。

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emirin  2012, 05. 03 [Thu] 08:45

PANDORAさん    お早うございます!

本当は、12kmほど・・
9Kmと言う方もおられますが、あちらこちらと寄っていました!

詳しい方がおられました。
「大仏鉄道物語」の本を持っていらしてそれに沿って歩きました。
また、その本も見せて頂きました。
それを見ながら、地図に線を引き、私が大凡の地図を作りました(上の地図)

気持ちの良い場所ばかりを通りました!
ほとんどが田園風景や里山の雑木林の中を歩きますので・・・・
歩いて見ると、時間はかかりますが・・・
どこでも行けちゃう気がしますね(笑)

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かぎろひ  2012, 05. 04 [Fri] 22:13

こんばんは!

お疲れさまでした~

遺構ポイントには立ち寄っているのですが、実は歩き通したことがありません。
今度、歩いてみたいものです。

ずっと昔(30年近く前になるかも)、シリーズで大仏鉄道をおっかけていたことがありまして、乗った、見たという人のお話をきくこともできました。
東大寺の、(故)狭川明俊師もその1人でした。

『加茂町史』にそれを取り上げてくださっているのを、ひそかに喜んでおりまーす。

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emirin  2012, 05. 04 [Fri] 23:41

かぎろひさん     今晩は!


そして、おつかれさまでした!

大丈夫ですか、お身体十分に労ってあげて下さいね!

遺構ポイントは行ってらしゃるのですね・・
それも、調べて追いかけていたとは、すごいです流石かぎろひさんです。
それに「加茂史」に・・なんて驚きです。

私は、加茂駅周辺しか見た事がなくて・・
(子供の頃、加茂駅で国鉄バスを待っている間・・)
今回思い出はほとんどないのですが・・
初めて遺構を巡りました。

遺構巡り・・・
みんなでゆっくり楽しく行きたいですね!

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*ならら*  2012, 05. 05 [Sat] 23:27

こんばんは

かぎろひさんの36kmに続きとっても楽しく読みました。
大仏鉄道の遺構めぐりしたいしたいと主人と言ってながら一行行けずにいます。
たのしそう・・・

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emirin  2012, 05. 06 [Sun] 14:20

*ならら*さん    こんにちは!


まぁ、そうでだったのですか・・・
いつかまた、みなさんで行きたいですね
近くだし・・・ゆっくり楽しみながら!

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